BMO ワイン
BMO輸入ワイン 蔵元:マシア・デ・ラ・ロクア/MASIA de LA ROQUA
ワイン名:ウリベーリャ 2022/ULIVEL LA

地中海らしい果実とガラフの細やかなミネラル!

ウリベーリャ 2022
商品No.3BMSP5-1-22
産地スペイン カタルーニャ 

品種:チャレロ、マルバシア・デ・シッチェス

栽培、醸造:
除梗し、ダイレクトプレス。
ステンレスタンクで発酵し、熟成。
ノンフィルター、ノンコラージュ。SO2無添加。

リンゴンベリーやアプリコットなど地中海らしい果実に、
ほのかに感じるハーブのアロマ。
酸は穏やかで落ち着いた印象。
さらに、ガラフの土壌らしい、細やかなミネラルがじわっと広がる・・・
スッキリしすぎず、
まったりしすぎず、こういう白を求めてました!

マシア・デ・ラ・ロクア
マシア・デ・ラ・ロクア
蔵元
マシア・デ・ラ・ロクア
生産者名
ジョット・カンプス・ファレー

12世紀よりも前から存在!
ガラフの山々に隔離された孤高の農家!


【マシア・デ・ラ・ロクアとは?】

マシア・デ・ラ・ロクア(”岩の上に建てられた農家”の意味)は、
ガラフ自然公園の奥深くにある村”オリベーリャ”にひっそりと佇んでいる。
山間部には電車も通らず、公共交通機関は山道を通れるサイズの小さなバスのみ。

公園内にはいくつかの村(家の集合体)が存在しているが、
今でも元ヒッピーのグループが、陶芸やアート教室を開きながら住んでいる村もあるとのこと。

ガラフ自然公園は、地中海からペネデス平野にかけて広がる自然保護区
石灰質を多く含む土壌と、地中海から吹き上げる海風、
標高が高いため夏でも夜は冷涼であること、
また森や野生動物の多い豊かな自然に囲まれることで知られている。
特にガラフの土壌はカタルーニャ州でも屈指の石灰質土壌で、セメント工場や採石場が複数存在。

マシア・デ・ラ・ロクアの旧名の農家 『Can Suriol (カン・スリオル)』 が
文献に現れたのは12世紀(1164年)だが、
なんとそれ以前にすでに存在し、農作物を生産していた
とのこと!
現在所有する敷地は全部で400ha。うちぶどう畑は27ha。

敷地内には”Xupチュップ”と呼ばれる4~5m以上の深さに掘られたかつて雨水を貯蔵していた穴や、
牛や豚を飼育していた家畜小屋、住み込みで働く使用人の家など、
いくつもの建物が母屋の周囲に岩の間を縫うように建てられている。
隣接する畑や家屋がないため、すべての区画や、
母屋内に建てられたセラーが外部からの影響を受けることはない


カタルーニャ農家の形態”Masuberia マスベリア”を受け継ぎ、
ぶどう畑の他にもアーモンドやオリーブ畑、穀物畑を耕し、森のスペースも破壊することなく尊重し、
多くの保護指定動物・植物が生息するこのエリアの生態系を大切に守っている。

長い歴史を経て、自然に溶け込み、すでにガラフの風景の一部となっている農家と人々。
母屋を訪れると、18世紀と同じ時間が流れているような感覚になる。

ガラフの山々に隔離された、孤高の農家”カン・スリオル”。
今でもその豊かな土地を耕し、昔ながらの自立した生活形態を維持
している。

【畑】

栽培面積は27ha で、50以上の区画に分かれている
オーガニック栽培(認証)とビオディナミの哲学に従って栽培されている。
ガラフの自然になるべくインパクトを与えないよう害虫のフェロモン操作などは行わず、
コウモリや鳥が蛾や蝶を食べて繁殖数のコントロールが自然に行われるようにしている。

当主
ジョット・カンプス・ファレー


実直、勤勉、努力家、そしてちょっとだけ頑固な当主のジョット。
漫画ワンピースのルフィが被るような麦わら帽子がよく似合う、生粋の農家の青年。

ガラフの恵まれた自然と、家族に伝わる伝統を誇りに思い大切に守っている。
勉強は苦手だったようだが、父親の代まで大手のワイン生産会社に販売していたぶどうを瓶詰めし、
販売するためには不可欠と、大学で農業エンジニアと醸造学を優秀な成績で納める。

家族に伝わるガラフの自然を守るため持続可能な農業と、
ガラフ山塊の独特な自然を映すワイン造りを目指している。

深刻な雨不足

そんな彼が現在取り組んでいるのが、2021年から続く深刻な雨不足。
2022年は山火事と雹で190リッターしか収穫できなかった。
2023年は雨不足で116リッターのみ。樹齢40~75年の古い畑が大きな打撃を受けた。
家族に伝わる文献には、1700年にも深刻な雨不足があり、
食糧不足に陥った強盗に襲われ、避難したことが記されているとのこと。


雨不足の対策

・近くにある水浄化施設を水源にし、
山火事や水不足の際に浄化水を使用できるように施設や自治体と交渉中

・雨不足に耐性のある品種を接木。
なるべく水やりをせず、ガラフらしさを失わない形で生産量を落とさないよう努力

・葉を人工的に取り除くことはせず雨不足で自然に落ちるのを待つ。
葉が日よけになって果実になるべく多くの酸が残るように工夫

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