| BMO輸入ワイン |
蔵元:エリオス/ELIOS ワイン名:グル・グル ロッソ/GLOU GLOU ROSSO |
|---|
シチリアの海風が運ぶ、柑橘とハーブのアロマ。
| 商品No. | 3BTIY21-3-23 | 色 | 白 |
|---|---|---|---|
| 産地 | イタリア シチリア | ||
品種:ネレッロ・マスカレーゼ
栽培、醸造:
粘土質土壌。ステンレスタンクで2日間マセラシオン。
そのまま7ヶ月間熟成。
イチゴやラズベリー、クランベリーなどの赤果実に、
スパイスや黒コショウのニュアンス。
ネレッロ・マスカレーゼはタンニン豊富な品種ですが、
こんなにスイスイ系の赤に仕上がるなんて驚き!
少し冷やして、シャルキュトリーや軽めの前菜、ピザにも◎
中華やアジアンなどのスパイス系にも。

| 蔵元 |
|---|
| エリオス |
| 生産者名 |
| ニコラ・アダモ グイド・グリッロ |
エリオスが生まれたのは2015年。
シチリア島北西部、パレルモから車で1時間ほど南西に位置する
アルカモで育ったニコラとグイド。
2歳違いで同じ高校を卒業した二人が、
それぞれの人生に立ち止まり、
自分たちの将来を真剣に見つめ直した時期だった。
当時は別々の道を歩んでいたが、
共通していたのは「他人の夢のために働く人生」への疑問と、
ナチュラルワインへの深い愛、
そして何よりも、シチリアという土地への強烈な想いだった。
二人の家族はいずれも、
長年シチリア西部の肥沃な土地でブドウやオリーブを育ててきた農家。
しかし実際には、大手企業に原料を安く卸すことに依存した経営で、
自らの手で価値を生み出すことはなかった。
豊かな自然とポテンシャルを持ちながらも、
その恵みを活かしきれていない現実に、
二人は強い違和感と悔しさを抱いていた。
その想いが、エリオスというプロジェクトへと結実する。
自分たちの土地、自分たちのブドウを信じ、
自らの手でナチュラルなワインを生み出す。
この地域では誰も試みたことのなかった、
できる限り介入を控えたワイン造り。
それは「安定した生活」と引き換えに、
ブドウを安価に売り続けてきた他の農家との決別でもあった。
エリオスは単なるワイナリーではなく、
多様な生態系を守り育てながら、ハチミツやオリーブオイルといった
地中海式食生活に欠かせない産物も手がけ、持続可能な農園経営を目指す。
この地に根ざしながらも、誰もやっていなかった道を切り拓いていく。
それがエリオスのはじまりであり、いまも変わらぬ哲学だ。
●エリオスにとってのナチュラルワインとは?
エリオスにとってナチュラルワインとは、
「発酵したブドウジュース」に他ならない。
なにも加えず、なにも引かず、
自然に栽培されたブドウがそのまま発酵してワインになること。
有機栽培やビオデナミで育てられたブドウに、
ごく少量の亜硫酸を除いて一切の添加物や化学物質を加えず、
ブドウ本来の個性や土地の表情をそのまま表現させる。
それが彼らの哲学だ。
この考え方は、エリオスを立ち上げる出発点でもあった。
彼らの家族が育てていたブドウは、かつては大手ワイナリーに販売され、
どのワインに使われたかさえ分からないまま消えていくような存在だった。
だからこそ、ブドウに「本来の姿を取り戻す機会」を与えたかった。
土地や品種がもつ力を信じ、
介入を最小限に抑えた方法でワインにすることで、失われた尊厳を取り戻す。
それが彼らの目指すナチュラルワインの原点だった。
しかし、その道のりは決して簡単ではなかった。
トラーパニ県ではほとんどの人が優れたブドウ栽培者ではあるが、
自らワインを造ろうとする人はほとんどいない。
皆、収穫したブドウを安値で大手に売って終わる。
価格の低さや利益の少なさには不満を言いながらも、
確実に収入が得られる「安心」に甘んじ、
誰もリスクを取ってワインを造ろうとはしない。
そんな中、エリオスはあえて「逆風」の中に踏み出した。
リスクを恐れず、自分たちの土地とブドウの可能性を信じて、
「この地域を再び輝かせる」という夢を持って――。
ワイン造りを学び、実際に醸造の現場で働いた経験をもつグイドの言葉は重い。
「何も加えず、何も引かない」という当たり前のことが、どれだけこの業界では特別なことか」
それを知っているからこそ、彼らのナチュラルワインには芯がある。
●生産者について
ニコラ・アダモ
コンピュータ工学を学び、自然と向き合う生き方へ
ニコラ・アダモは、イタリア屈指の理工系名門校・トリノ工科大学で情報工学を学び、2009年に卒業。
その後はソフトウェア設計・開発の仕事に就き、エンジニアとしてのキャリアを積んできた。
プログラミングは好きだったが、日々コンピュータの前で過ごす中で、
次第に「もっと自然とつながる生き方をしたい」という想いが募っていった。
やがて彼は一念発起し、都市の暮らしを離れて養蜂を始める。
英語教師だった父が趣味として続けていたシチリアの家族農園は、
一部が放置されていたものの、
シチリア特有の乾いた気候もあって
農薬の必要がほとんどなく、自然な状態で保たれていた。
彼にとって、それは他にはない「大きな資産」だった。
農園のポテンシャルを信じ、
その土地を活かした本質的な農業を目指して始めたのがワイン造り。
テクノロジーで鍛えた論理的思考と、
自然と向き合う実践的な感覚を融合させ、エリオスというプロジェクトを通じて、
自らの理想的な生き方と仕事のかたちを実現している。
グイド・グリッロ
自然を語るワインを目指して
2010年に醸造学を修めたグイド・グリッロは、
シチリアのスパーダフォーラやエルメスなどのワイナリーで醸造家として働き、実務経験を積んだ。
その後、醸造資材を扱う会社に転職したが、
現在のワイン作りの現状に嫌気がさしていた頃、
高校時代からの知り合いだったニコラと再会する。
この再会をきっかけに意気投合し、共にエリオスの設立を決意。
グイドの両親は、シチリア西部アルカモでブドウ栽培を営む農家。
彼は、ワインは消費者の嗜好に合わせて化学的に調整されるものではなく、
本来は自然とテロワールを映し出すものであるべきだと考えるようになった。
今では、ナチュラルワインの造り手であることに誇りを持ち、
自らのルーツである土地と向き合いながら、本質的なワイン造りを追求している。















